<秘境駅>JRヒット「へんぴさ」売り 探訪ツアーや農作業

人里離れた山奥などにあり、鉄道以外で到達するのが難しい「秘境駅」が人気を集めている。紹介した愛好家のホームページなどが火付け役となり、JR東海が今年5月の大型連休に企画した探訪ツアーはたちまち完売した。JR四国の秘境駅では農作業もあわせたツアーを企画、町おこしにつなげようとしている。関係者は「何もないことが癒やしになっているようだ。ローカル線や地域の活性化にも一役買っている」と指摘する。

けもの道へ
山間の谷底に位置するJR四国土讃線の坪尻駅(徳島県三好市)を管理する阿波池田駅の兵藤文市駅長(56)は「最初は『何というところだ』と絶句しました」と話す。1日の平均乗降客は1人。自動販売機さえなく、聞こえるのは鳥のさえずりだけ。一番近くの集落までけもの道を約30分歩いて上らなければならない。しかし、不思議と心が安らいだという。

町おこしに
「この駅の魅力をもっと発信しなければ」と駅長着任の07年以降、折に触れて臨時列車を走らせていたが、今年8月には地域住民と協力。子どもたちが駅を出て集落まで歩き、ソバの種をまく体験型ツアーを始めた。今後、収穫とソバ打ちまで行う予定だ。兵藤駅長は「秘境駅を通じて都会からの訪問者と地域の交流が進み、町おこしにつながれば」と期待を寄せている。

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。